健康情報

健康状態がよいと思う人は
18年間で減少傾向に

男性は適度な運動
女性はバランスのよい食事が好影響

  • 厚生労働省から、「第19回中高年者縦断調査」が発表されました。この調査は2005年に50~59歳であった全国の男女を対象に、その後の健康状態や健康維持の取り組みなどを継続的に調べているものです。第19回調査対象者の年齢は68~77歳となっています。
    調査結果によると、この18年間で健康状態を「よい」と思っている人の割合は、84.8%から75.1%へと減少しました。「よい」としていた人のうち18.6%は「悪い」に変化しており、加齢に伴い、健康状態が悪化していることがうかがえます。

一方で、健康状態の維持には、日ごろの生活習慣が大きく関係していることも明らかになりました。健康状態が「よい」と思っている人は「悪い」と思っている人に比べ、「適度な運動をする」「バランスを考え多様な食品をとる」「適正体重を維持する」などの生活習慣を継続している割合が高い傾向にあります(下グラフ参照)。男性では「適度な運動をする」、女性では「バランスを考え多様な食品をとる」がとくに大きな差を生んでいました。日常的にこうした生活習慣を実践している人ほど、主観的な健康状態も良好であることがわかりました。

健康維持のために心がけていることと健康状態

第1回から継続して健康維持のために心がけている内容(複数回答)別にみた第19回の健康状態の差

第19回の性別ごとの健康状態が「よい」または「悪い」と思っている人をそれぞれ100とした割合の差(「よい」-「悪い」)。

さらに、社会参加活動も健康状態と強い関係があることが示されています。とくに男性は「スポーツ・健康」、女性は「趣味・教養」への参加が、健康の維持に大きく寄与していました。からだを動かしたり、趣味を楽しんだりすることは、心身の活性化につながると考えられます。

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