健康情報

<女性の気になる病気ケアガイド>
早めの対策が肝心!花粉症

毎年、多くの人が悩まされる花粉症。とくに女性はホルモンの影響などにより有病率が高いといわれています。2026年春の花粉飛散は、全国的に平年よりも多くなる見込み。花粉グッズを取り入れながら、乗り越えましょう。

OTC医薬品を上手に活用しよう

スギ・ヒノキといった植物の花粉が原因となってアレルギー反応をおこす春の花粉症。くしゃみや鼻づまりなど、かぜの症状に似ていますが、水っぽい鼻水が1週間以上つづき、目のかゆみを伴うのが特徴です。花粉を「体内」と「家の中」に極力入れないよう、外出前後の対策をしっかり行いましょう。

体内に入れない

外出時はマスクや花粉対策用メガネを用い、体内への侵入を防ぎます。花粉は静電気などで髪の毛につきやすいため、髪の長い人は、小さく束ねるか、帽子をかぶるのがおすすめです。帰宅後はうがい・手洗い・洗顔・洗髪をします。

家の中に入れない

帰宅後は玄関の外で、衣類やバッグに付着している花粉をしっかり払い落としましょう。
ウールやフリースは花粉が繊維の中に入り込みやすいため、表面がサラサラとしたポリエステルやナイロン素材の服装を。部屋の中はこまめに拭き掃除をし、洗濯物はなるべく外に干さないことも大切です。

花粉の飛散時期は地域によって異なりますが、2月半ばから5月初めまで。ピークに突入する前に少しでも症状が出たら、すぐに薬などで対策するとその後の症状をやわらげることができます。とくに安全性が高く、医療用から転用されたスイッチOTC医薬品(市販薬)は、のみ薬、点鼻薬、点眼薬など種類が豊富で効果が期待できます。毎年、症状が出る人は薬局やドラッグストアの薬剤師・登録販売者に相談し、自分に合ったものを選んで早めに準備しましょう。ただし、改善しなければ医療機関への受診が必要です。

POINT 花粉情報をチェックしよう

居住地域の花粉の「飛散開始日」や「飛散量」を事前にチェック! スマートフォンなどのブックマークに入れておくと便利です。

監修 岡本(おかもと) 美孝(よしたか)先生
千葉ろうさい病院(千葉県)院長

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