
健康情報
1997~2008年度生まれの女性のみなさんへ
HPVワクチンのキャッチアップ接種の期間が延長されました
HPVへの感染が子宮頸がんの原因に
子宮頸がんは、ほかのがんと比較し、20代の若い女性でも発症する割合が高く、ヒトパピローマウイルス(HPV)への持続感染がおもな原因です。一方で、予防できるがんでもあります。ワクチンを接種することでHPVへの感染を防ぐことができれば、がんになるのを予防できるのです(ただし、ワクチンで防げないHPV感染もあるので完全ではない)。
そこで、日本では小学校6年から高校1年相当の女性を対象に、無料でHPVワクチンの接種を実施しています(定期接種)。しかし、接種後の痛みや運動障害など、さまざまな症状の報告があり、また、それについて十分に情報提供ができなかったことから、2013~2021年まで接種勧奨が控えられていました。しかし、2021年の専門家会議で、安全性に懸念がないことが確認され、接種による有効性が副反応を上回ると認められたことから、接種勧奨が再開されました。
現在、この接種勧奨が控えられていた期間に接種の機会を逃していた1997~2007年度生まれの女性に対し、2025年3月末まで無料でワクチン接種が受けられる「キャッチアップ接種」が実施されています。
2025年3月末までに1回以上接種した人は延長
現在、HPVワクチンの需要増などで、接種を希望しても受けられない人がいたことを考慮し、2025年3月までに1回以上接種をした人は期間終了後も2026年3月末までは全3回の接種を公費で受けられるようになりました。
これに伴い、2008年度生まれの女性もキャッチアップ接種の対象となりました。
対象者でまだ1回目の接種がすんでいない人は、2025年3月末までに接種を受けるよう、検討しましょう。
キャッチアップ接種の経過措置(対象者・期間)
対象者
1997~2008年度生まれの女子のうち、2022年4月1日~2025年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した人
期間
2026年3月31日まで(キャッチアップ接種期間の終了後1年間)